ふたり音

ふたり音・音感トレーニング

単音なら歌えるのに、連続すると音程がズレる?2音から始める音感トレーニング

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ピアノで「レ」だけを弾くと、頭の中でも声でもうまく再現できる。ところが「ド・レ・ミ」と続けて弾くと、途中のレが単体で覚えたレとズレているように感じることがありました。音が増えると難しくなるという体験から、私はまず2音で練習する方法を考えました。

単体の「レ」は、頭と声で再現できた

ピアノでレを一音だけ弾き、その響きを頭の中で思い浮かべ、声に出してみる。このやり方では、弾いた音をかなり正確に再現できている感覚がありました。

聴く対象が一つだけなので、その音に集中できます。音を鳴らした後も、頭の中にレを残したまま、声の高さを合わせられました。

「ド・レ・ミ」になると、途中のレに違和感があった

ところが、同じレを含む「ド・レ・ミ」をピアノで弾き、3音を頭の中と声で再現すると、途中のレに違和感を覚えることがありました。

今歌ったレは、単体で弾いて覚えたレと同じ高さなのだろうか。

ドからレへ進み、さらにミへ進もうとすると、一音だけを聴いたときほどレの位置をはっきり保てませんでした。3音の並び全体はそれらしく歌えていても、一つひとつの音を取り出してみると、音程がブレているのではないかと感じたのです。

これは、連続した音を聴く人すべてに同じことが起こると示すものではありません。あくまで、私がピアノと声で音を確かめる中で気づいた、自分自身の傾向です。

一音ずつ長く、ゆっくり聴くと再現しやすかった

同じ3音でも、一音一音を長く弾き、次へ急がずに音を記憶する時間を取ると、再現しやすくなりました。

ドを聴いて頭の中に残す。次にレを聴き、ドとの違いを確かめながらレそのものも覚える。そしてミへ進む。このように一音ずつ立ち止まると、それぞれの音が曖昧になりにくいと感じます。

私に必要だったのは、たくさんの音を一度に覚えることではなく、次の音へ進む前に、今の音を十分に聴くことでした。

3音を2音に減らすと、さらに再現しやすかった

もう一つ効果を感じたのは、扱う音を3音から2音に減らすことです。「ド・レ・ミ」を一度に再現するのではなく、まず「ド・レ」だけを聴きます。

2音であれば、1音目を頭に残したまま2音目へ注意を向けやすくなります。ドとレをそれぞれ覚えると同時に、「ドからレへどのくらい動いたか」も確認できます。

単音だけでは音のつながりを練習できず、3音では途中の音が曖昧になる。その間にある2音が、私にとって取り組みやすい単位でした。

2音を再現できたら、3音、4音へ進む

2音での練習を最終地点にする必要はありません。まず「ド・レ」を正確に再現できるようにし、次にミを加えて「ド・レ・ミ」にする。その先で4音へ広げていく、という段階を作れます。

  1. 1一音ずつ長く鳴らし、頭の中と声で再現する
  2. 22音をゆっくり鳴らし、両方の高さと動きを確かめる
  3. 32音を安定して再現できたら、3音目を加える
  4. 4途中の音が曖昧になったら、再び2音に戻る

音を増やしてブレを感じたら、できていないと考えるのではなく、扱う音を減らして一つずつ確かめます。2音は、より長いメロディーへ進むための足場になります。

この体験も「ふたり音」を作った理由の一つ

「ふたり音」が2つの音を使うのは、問題を簡単にするためだけではありません。単音と3音以上の間に、音を記憶して再現するための練習段階を作りたかったからです。

ふたり音では、順番に鳴る2音を聴き、頭の中で再現してから組み合わせを答えます。スタート音を固定すれば、一つの音を基準にして、その次の音がどこにあるかを繰り返し確かめられます。

すぐに回答することより、まず2音を頭の中に残せたか、可能なら声でも再現できたかを大切にしています。

まずは2音を、ゆっくり聴いてみる

単音なら再現できるのに、音が連続すると途中の音がブレる。私にとって、この気づきは「ふたり音」を作った理由の一つでした。

3音や4音を正確に覚えるのが難しいなら、まずは2音でいい。1音目を覚えたまま2音目を聴き、2つの音を頭の中や声で再現する。その小さな練習を積み重ねることが、やがてメロディー全体を正確に捉えるための土台になるのではないかと考えています。

ふたり音で2音を聴いてみる