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ふたり音・曲で練習

『静かな湖畔』で音感トレーニング|ド→ラを繰り返して同じ高さへ

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「静かな湖畔」をヘ長調で歌うと、後半にド→ラが繰り返し出てきます。「かっこう」にもあった二音の動きです。聴き慣れた歌の中で何度も確かめられるので、いい練習になりそうだと思い、今回の曲に選びました。

まずは第3フレーズだけを聴いてみてください。短いドからラへ下がる一組を耳に残し、次のドにも、次のラにも同じ高さで戻れるか試します。

「静かな湖畔」で練習する

ドからラへ。短3度の幅を耳に残す

ここでいうドはC、ラはAという音名です。ヘ長調の主音はファですが、音名は変えずに呼んでいます。高いドからすぐ下のラまでは、半音三つ分の短3度。戻るラ→ドも同じ幅です。

今回の譜面では、後半にこのド→ラが5回現れます。最初のドは第8小節の最後にある短い音です。第3フレーズの再生はそこから始まるので、最初の一組を途中で切らずに聴けます。

表示譜ではドがC5、ラがA4。男声を選ぶと、それぞれ1オクターブ下のC4とA3で鳴ります。上のドと下のラという関係は同じです。調を変更した場合は、二音の名前も変わります。

繰り返すたびに、高さを確かめる

  1. 練習画面で「ヘ長調(F)」と「第3フレーズ」を選び、「メロディーを聴く」を押します。最初は声を出さず、ドとラの位置を聴きます。
  2. 停止してから、譜面のドとラの音符を順に押し、その二音を小さな声や鼻歌でなぞります。短いドを勢いで通り過ぎず、音の高さにも耳を向けます。
  3. 第3フレーズをもう一度再生し、5回の繰り返しを続けて歌います。ラが少しずつ下がったり、戻るドが高くなったりしていないか、ピアノの音と聴き比べます。
  4. 慣れたら「全曲」で前半から続けます。ほかの音を歌ったあとにも、後半のドとラへ戻れるか確かめます。

最初の三組はラを長く伸ばし、その後は短いまとまりになります。長さが変わっても、音の高さは同じです。迷ったら停止し、二つの音符を押すところへ戻りましょう。

声が苦しいときは、声域や調を変えてください。テンポを下げることもできます。ふたり音はピアノの基準音を聴くための画面で、歌声の録音・音程採点はありません。声を出さずに二音を聴き比べるだけでも使えます。

「かっこう」と、同じ調で聴き比べる

「かっこう」の記事では、短いソ→ミと長いソ→ミを比べました。こちらの練習画面もヘ長調にすると、ソ→ミがド→ラになります。同じ声域を選べば、今回の二音と実際の高さも揃います。

「かっこう」の冒頭と「静かな湖畔」の後半では、二音の長さや前後の流れが違います。それでも短3度の幅は同じ。片方を聴いてからもう片方へ移り、曲が変わっても同じ二音として捉えられるか試してみましょう。

野尻キャンプで生まれた日本語の詞

東京YMCAのメールマガジン第69号(2018年6月29日)は、この歌の詞が野尻キャンプで生まれたと紹介しています。山北多喜彦が1935年、少年長期キャンプ「野尻学荘」に指導者として滞在した際、婚約者宛ての手紙に詞を書き留めたという記録です。

湖や森の風景を思い浮かべながら歌うと、繰り返す二音も、鳥の呼び声として聴こえてきます。1935年はこの資料が伝える詞の背景であり、旋律の作曲年や楽譜の初出年を示すものではありません。

今回の楽譜は、現代の掲載譜から

底本はピアノ塾「静かな湖畔」の無料楽譜①です。ハ長調の主旋律12小節を、今回の着眼点に合わせてヘ長調へ移調しました。伴奏とドレミの表記を省き、音符・音の長さ・休符を保って独自に浄書しています。歌詞は載せていません。

同じページの別版「無料楽譜③」も照合しました。主旋律の音高と構成は同じですが、最後の音と休符の長さが違います。今回は①の二分音符と二分休符を採用しています。また、①の第5小節にはドレミの「レ」と五線上のミが一致しない箇所があるため、別版の五線とも一致するミを採りました。ヘ長調ではラになります。

初期テンポは底本と同じ四分音符=200。輪唱で知られる曲ですが、ここでは一つの旋律を一巡する練習にしています。配布するMIDI・MusicXMLはヘ長調・表示譜の高さ・テンポ200で固定です。

ピアノ塾の楽譜の利用条件に従い、記事・練習画面・配布物へ出典を記載しています。これは現代の掲載譜による練習版で、原典や初出譜ではありません。古い掲載譜との全曲比較や、旋律が日本へ伝わった経路は今回の調査では確定していません。

今日は、同じドとラに戻れるか

短い二音でも、繰り返すと聴きどころがあります。まず一組、次に後半、最後に前半から。馴染みのある旋律で、同じ高さへ戻る感覚を確かめてみましょう。

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