ふたり音・曲で練習
『幸せなら手をたたこう』で音感練習。ソからド・レ・ミへ、広がる音の幅
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「幸せなら手をたたこう」をハ長調でたどると、ソからド、ソからレ、ソからミへと、上がる音の幅がだんだん広がっていきます。同じソから出発するのに、跳ぶ先が少しずつ高くなる。この違いを確かめるのは、よい音感練習になりそうだと思い、今回の曲に選びました。
まずは第1・第2・第3フレーズの出だしを聴き比べてみてください。ソ・ソのあとに続く、ド・レ・ミの高さに耳を向けます。
「幸せなら手をたたこう」で練習する同じソから、4度・5度・6度へ
今回の練習譜はハ長調の8小節です。2小節ずつ四つのフレーズに分けています。第1・第2・第3フレーズは、どれも同じ高さのソを二つ鳴らして始まり、三つ目の音が変わります。
| 場所 | 音の動き | 音程 |
|---|---|---|
| 第1フレーズ | ソ→上のド | 完全4度(半音5個分) |
| 第2フレーズ | ソ→上のレ | 完全5度(半音7個分) |
| 第3フレーズ | ソ→上のミ | 長6度(半音9個分) |
ド→レ→ミはそれぞれ全音ずつ上がります。一方、出発点のソは変わりません。同じ場所から少し遠くへ跳ぶつもりで、三つの幅を比べてみます。ここでのドレミはハ長調の音名で、調を変えると音名は変わりますが、二音の音程は保たれます。
二音を聴いて歌い、フレーズへ戻す
- まずソ→ド。「第1フレーズ」を選んで聴きます。次に、譜面の二つ目のソと三つ目のドを順に押し、同じ高さを自分の声でなぞります。
- 同じソから、今度はレ。「第2フレーズ」の二つ目と三つ目の音を押します。出発するソまで高くしていないか、ソ→ドと交互に確かめます。
- さらにソ→ミへ。「第3フレーズ」でも同じように二音を取り出します。届きにくければ声域や調を変え、三つとも同じ設定で比べます。
- 最後は曲の流れに戻す。「全曲」を選んで聴き、二音で確かめた幅を、続けて歌うときにも保てるか試します。
音符を押す操作は一音ずつの高さ確認です。二音を自動で繰り返す機能ではありません。短い音が追いにくいときは、テンポを104から80や60へ下げて、出発点と着地点をゆっくり確かめてください。
一度歌って合っているように感じても、もう一度ピアノを鳴らして聴き直します。ふたり音には歌声の録音・採点機能はないので、自分の声と再生音を耳で比べる練習です。広い音程を出すために、大きな声を出す必要はありません。
跳ねるリズムでも、音の高さを見失わない
この譜面には、付点8分音符と16分音符の「長い・短い」という組み合わせが続きます。四分音符を1拍とすると、長い方が4分の3拍、短い方が4分の1拍です。ソ→ド・レ・ミの跳躍は、短い方のソから次の音へ進むところにあります。
勢いで歌うと音の幅を通り過ぎてしまうと感じたら、まず音符を押して高さだけを確かめ、そのあとリズムを付けて戻してみます。第2・第4・第8小節の最後には2拍の休みがあります。練習画面では手拍子の音を加えず、無音のまま残しています。
日本語の歌に込められた思い
東京YMCAが公開する木村利人さん本人のインタビューでは、日本語の詞は1959年のフィリピンでのワークキャンプの体験から生まれたと説明されています。戦争の傷が残る土地で、現地の青年と平和を誓った経験が背景にあります。身近な手遊びの歌を聴くとき、その出会いにも少し思いを向けたくなります。
坂本九さんの公式ディスコグラフィーでは、レコードの発売日は1964年5月15日、作詞はきむらりひと、作曲はアメリカ民謡、編曲は有田怜と記載されています。日本語詞の成立、レコードの発売、旋律そのものの起源は別の話です。本記事では旋律の成立年や最初の国を断定しません。
今回の練習譜について
底本は、ピアノ塾が公開する「無料楽譜①(ハ長調・ドレミ付き・入門)」の右手の主旋律です。出典表示による利用条件に従い、8小節の音高・音価・休符を確認して独自にデータ化・浄書しました。伴奏と手拍子は省き、歌詞を載せず、一巡だけ再生します。初期テンポ104は、ふたり音の練習用の設定です。
同じ曲名でも版によって旋律やリズムが異なります。比較したヤマハのソングブック29頁はヘ長調で、中ほどに今回のソ→ミとは異なる音の進み方があり、シャッフルの指示や反復もあります。今回の練習では、ソ→ド・レ・ミを含むピアノ塾の版を採用しました。最初の掲載譜は確認できておらず、この現代譜を「原典」や「初出」とは呼びません。
ハ長調の表示譜はG4〜F5、男声設定では1オクターブ下のG3〜F4で再生します。高ければ変ロ長調やト長調へ下げてください。配布するMIDIとMusicXMLは、ハ長調・表示譜の高さ・テンポ104で固定です。
同じ出発点を保って、もう一度
三つのフレーズを比べるときは、跳ぶ先だけでなく、最初のソも聴き直してみてください。ソ→ドが取れたらソ→レ、さらにソ→ミへ。二音で確かめたあと、聴き慣れた曲の流れで同じ幅をたどってみましょう。
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