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ふたり音・曲で練習

『どんぐりころころ』で音感練習|1オクターブの音を一音ずつ

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「どんぐりころころ」は、1オクターブの音がすべて登場し、一音一音を確かめるのに良さそうだと思って選びました。よく知っている旋律を、勢いで歌う前に少し止めて聴いてみます。

まずは最初のソから、下のドへ向かうところを聴きましょう。最後にはラ・シ・高いドが現れます。曲の中にある8音を、短いフレーズで確かめられます。

「どんぐりころころ」で練習する

ドから高いドまで、曲の中で8音を聴く

今回の練習譜はハ長調で、音域は下のド(C4)から高いド(C5)までの1オクターブです。ド・レ・ミ・ファ・ソ・ラ・シと高いドが、すべて主旋律に登場します。「1オクターブの音」は、この長音階の8音を指します。

音階の順に並んでいるわけではありません。最初はソ→ミと下がり、ファへ少し上がってからミ・レ・ドへ下がります。覚えている歌の流れと、実際に鳴る一音を照らし合わせてみましょう。

ハ長調での聴きどころ
箇所二音幅
第1小節・4→5音目ファ→ミ下へ半音
第1小節・5→6音目ミ→レ下へ全音
第8小節・2→3音目ラ→シ上へ全音
第8小節・4→5音目シ→高いド上へ半音

隣り合う音でも、ファとミ、シとドの幅は半音です。音名を順に覚えるだけでなく、実際の近さを耳でも確かめられます。調を変えると音名は変わりますが、旋律の中の音の幅は保たれます。

短い音は、止めて一音ずつ確かめる

  1. 練習画面を「ハ長調(C)」にして、楽な声域を選びます。男声は表示譜より1オクターブ下、女声は表示譜と同じ高さです。
  2. 「第1フレーズ」を選び、「メロディーを聴く」を押します。最初は声を出さず、ソから下のドまでの流れを聴きます。
  3. 停止して第1小節のファの音符を押します。次のミを頭の中で思い浮かべてから、ミの音符を押し、思い浮かべた高さと比べます。
  4. 同じようにミ→レも聴きます。半音と全音の幅を二音ずつ確かめたら、第1フレーズをもう一度聴き、いつもの歌へ戻します。

16分音符が続くので、再生だけでは短い音を通り過ぎやすくなります。音符を押す単音再生なら、曲を止めてその高さに耳を向けられます。フレーズが速ければ、テンポを60から48や40へ下げてみてください。

声を出す場合は小さな声や鼻歌で、苦しくない高さを使います。ふたり音には歌声の録音・音程採点はありません。声を出さず、予想した音と基準音を聴き比べるだけでも使えます。

最後のラ・シ・ドへつなげる

第4フレーズの終わりは、ラ・ラ・シ・シ・高いドです。同じ音を繰り返したあと、ラ→シは全音、シ→ドは半音で上がります。繰り返す音の高さを保ち、最後の上がり方を二音ずつ聴いてみましょう。

慣れたら全曲を一巡します。「知っているから歌える」と感じるところも、音符を一つずつ押して確かめてみる。曖昧だった場所だけを短く聴き、曲の流れへ戻す練習です。

作詞者の故郷で歌い継がれる童謡

「どんぐりころころ」は青木存義作詞・梁田貞作曲です。松島町の子育て支援サイトは、青木が松島町出身であることと、母校の松島第五小学校で歌い継がれていることを紹介しています。

古い楽譜にも、今日聴く歌と同じ音の並びが見られます。ただし、細かな音の長さや曲の終わり方には版の違いがあります。聴き慣れた歌を一音ずつ確かめる今回は、現代の歌い回しを使いました。

底本と、現在の歌い回しとの比較

データ化の基礎は、Giftlists「Donguri korokoro score.pdf」(2010年)です。『かはいい唱歌 二冊目』17頁の譜をもとにした現代の浄書で、古い紙面そのものではありません。前奏2小節を除いた歌の8小節を使い、歌詞・伴奏を省いて独自に浄書しました。

野々村千恵子「子どもの歌を考える」、58頁の古い掲載譜の紹介と音高・音価・休符・構成を比較しました。さらに、同文書院の弾き歌い教材の公開見本、41頁(PDF11頁)の1番の歌唱旋律を全曲照合しています。出版社譜の伴奏・指番号・原図は利用していません。

基礎の譜から変えたのは二箇所です。第3小節の「はまって」に当たるラは、現代譜の1番に合わせ、8分音符と16分音符をタイでつないでから、次の16分音符へ進みます。最後の高いドは4分音符から8分音符へ短くし、そのあとに8分休符を置きます。現代譜にある反復は省き、一巡で終わります。

練習版の音高・音価・タイ・4つの休符は、同文書院の1番の旋律一巡分と一致します。基礎の譜にあるAndanteは数値指定ではなく、四分音符=60は現代比較譜の指定を採用しました。MIDI・MusicXMLはハ長調・表示譜の高さ・60で固定です。

基礎の譜はGiftlistsによるCC BY-SA 3.0です。今回の改変した採譜・再生データ・表示譜・MIDI・MusicXMLにも同じライセンスを適用し、出典と変更を表示しています。原曲の旋律自体に新たな独占権があるという意味ではありません。

今日はファ→ミだけ、明日は最後のシ→ド。短い二音を確かめてから、聴き慣れた旋律につなげてみましょう。

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