ふたり音

曲の原典をたどる

唱歌「朧月夜」の原典は?1914年の楽譜から弱起をたどる

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「菜の花畠に」で始まる「朧月夜」は、「故郷」と同じ1914年の教科書までオンラインで遡れます。原典には、歌い出しの前へ息を置きたくなる理由も楽譜として残っています。

原典は冊子8–9頁(ビューア画像7/33)

広島大学図書館デジタルアーカイブが公開する文部省『尋常小学唱歌 第六学年用』は、1914年に国定教科書共同販売所から発行された資料です。「朧月夜」は冊子8頁に旋律、9頁に二番までの歌詞が掲載されています。ブラウザのデジタルビューアでは「Image 7 of 33」を選ぶと、見開きで確認できます。

資料全体はパブリックドメインと明示されています。ふたり音では原典画像を転載せず、音符を読み取って新しい演奏データと楽譜を作りました。

1914年の原典を見る

二つの音から始まる弱起

原典はニ長調、3/4拍子、四分音符72です。「菜の」の最初の二音は、最初の強拍より前に置かれます。このように小節の途中から始まる形を弱起と呼びます。

最初から勢いよく入るより、「菜の」を助走として次の「花」へつなぐと、三拍子のまとまりを捉えやすくなります。練習画面では四つのフレーズに分け、各フレーズの弱起から確認できます。

現在も小学6年生の共通教材

文部科学省の小学校学習指導要領では、「朧月夜」は「越天楽今様」「ふるさと」「われは海の子」とともに第6学年の歌唱共通教材に挙げられています。100年以上前の旋律を、現在の授業へつながる資料として確認できます。

原典から作った旋律を聴く

まずニ長調・テンポ72で「第1フレーズ」を選び、短い出だしの二音から、次の小節の最初の音までを聴いてください。停止中に三つの音を一音ずつ確かめてから、フレーズ再生で長さをつなぎます。追いにくければテンポを下げて構いません。

「朧月夜」で練習する

弱起の入り方を別の曲でも確かめるなら、「仰げば尊し」の短い出だしと伸ばす音へ進めます。

参照資料