聴き慣れた曲で、音を確かめる
『村祭』で音感練習|リズムと音の高さを分けて確かめる
- 作成日:
- 公開日:
- 最終更新日:
- 更新記録なし
- 最終確認日:
「ドンドンヒャララ、ドンヒャララ」。言葉のリズムが浮かぶ「村祭」で、今度は一つずつの音の高さに耳を向けてみましょう。同じ音が続くところと、離れた音へ移るところを分けて確かめます。
リズムを知っているところから始める
まずは第3フレーズです。低いドを二度鳴らしたあと、ファへ跳び上がり、同じファを短く繰り返します。口ずさめるリズムでも、音の高さまで同じように捉えられているか、止めて確かめてみてください。
「村祭」で練習する練習画面は主旋律16小節を四つに分けています。「全曲」はその一巡です。録音や歌声の自動採点は行いません。今日は第3フレーズの二音だけでも始められます。
同じ音の繰り返しと、ドからファへの跳躍
基準のヘ長調では、第9小節はド4・ド4・ファ4・ファ4・ファ4。最初のド二つは同じ高さです。そこからファへ完全4度上がります。短いファが続くところでは、勢いで音を高くしていないか聴き直しましょう。
- 第3フレーズを一度聴き、再生を止めます。
- 停止中にドと次のドの音符を押し、同じ高さを声で保ちます。
- 次にドとファを押し、離れた二音をつなぎます。
- 同じファの繰り返しを加え、短いまとまりへ戻します。
第11小節では、同じリズムでソからファへ下がります。第9小節のド→ファとは動く向きも幅も違います。似たリズムに引かれて、同じ旋律として歌っていないか比べられます。
短い音は、テンポを落として確かめる
第9小節の長さは、八分音符・八分音符・16分音符・16分音符・八分音符です。四分音符を1拍とすると、0.5・0.5・0.25・0.25・0.5拍。短い二音も同じファを鳴らし直します。
初期テンポは底本と同じ四分音符84です。追いにくければ56や64に下げましょう。高さを確かめたあとで、短い二音と長い音の組み合わせへ戻します。速さを変えても音符の長さの比は保ちます。
第3・7・13・15小節には付点八分音符と16分音符の組み合わせもあります。均等な八分音符二つと混ぜず、長い音から短い音へ移る位置を聴いてみてください。
四つのフレーズを聴き比べる
- 第1:同じ高いドから始まる。 ドの反復からレへ上がり、シ♭・ソへ下がるところを二音ずつ確かめます。
- 第2:低い音への移動。 ソから高いドへ、そして低いドからレ・ソへ進むところを聴きます。
- 第3:お囃子のリズム。 同じ音の繰り返しと、ド→ファ、ソ→ファの違いを比べます。
- 第4:結びへ戻る。 最初に似た旋律ですが、出だしは付点のリズムです。最後のファのあとの1拍の休みまで聴きます。
表示譜はド4〜レ5、男声は1オクターブ下のド3〜レ4で再生します。変ホ長調やハ長調にも下げられます。出しにくい音は無理に歌わず、聴くだけにしても構いません。ここでの音名はヘ長調の例で、調を変えると変わります。
シ♭は練習画面の西塚式音名で「チ」です。音名の読み方も確認できます。
古い掲載譜と、後年の教材の違い
「村祭」は1912年の文部省『尋常小学唱歌』第三学年用に掲載された唱歌です。池田小百合「なっとく童謡・唱歌」では、その掲載譜と後年の教材譜を比べて閲覧できます。
1912年の掲載譜は、冒頭が付点八分音符・16分音符を含むリズムで、第7小節の旋律も後年の教材と異なります。今回は同ページ掲載の東京書籍『新しい音楽3』(2009年)33頁とも全曲を比較し、冒頭が四分音符・八分音符・八分音符となる現代版を練習に選びました。
古い版にもその時代の歌い方が残っていますが、練習では後年の教材の旋律を使います。歌詞の改訂もあるため、古い譜面と現代版を同じ版としては扱いません。作詞・作曲者についての説や、特定のお祭りに由来するという話は、ここでは断定しません。
採用した楽譜と練習用の変更
底本はArt Studio まほろば『村祭』の現代ピアノ伴奏譜です。「移調しない(F/Dm)」で表示するPDF1〜2頁の声楽段、第7〜22小節を採用しました。東京書籍の掲載譜と、全16小節の音高・音価・休符が一致しています。
- 2/4拍子の16小節32拍、55音符と休符5個を保持。前奏6小節・伴奏・歌詞・節の反復を省き、練習の小節番号を1から振り直しました。
- 初期テンポ84を採用。配布するMIDI・MusicXMLはヘ長調・表示譜の高さ・84固定で、画面の設定変更は反映しません。
- 出典表示による二次生成物の作成条件に従い、旋律を独自に浄書しました。元のPDF・譜面画像・音源は再配布していません。