ふたり音

聴き慣れた曲で、音を確かめる

『グリーンスリーブス』で音感練習|半音と短い音を、二音ずつ

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「グリーンスリーブス」は、旋律が浮かんでも、短い音まで一つずつ思い出せるでしょうか。調号にない音や16分音符の前後で立ち止まり、二音の高さを確かめる曲として選びました。

短い音を、通り過ぎる前に

まずは歌える速さで短いフレーズを聴き、止めてから口ずさみます。迷ったところだけ、楽譜の音符を一つずつクリックしてみましょう。「ふたり音」の二音の練習と同じように、前の音と次の音を一組にして、上がるのか、下がるのか、その幅まで聴きます。

「グリーンスリーブス」で練習する

シャープがあっても、二音の間隔から

最初の設定はホ短調です。調号のファ♯に加え、この練習譜にはド♯・レ♯が出てきます。調号の外にある音も、隣の音からどれだけ動くかを聴けば、具体的な二音として確かめられます。

第1フレーズのシ→ド♯→シは、それぞれ全音の往復。少し先のミ→レ♯→ミは半音の往復です。「シャープだから半音の動き」とは限りません。楽譜の記号と、実際に二音を聴いた間隔を分けて確かめてみましょう。

第2フレーズの終わり近くには、レ♯→ド♯→レ♯の短い動きもあります。先にド♯とレ♯の二音を聴き、前後のミやファ♯まで少しずつつなげます。固定ドの音名を確かめたいときは、西塚式音名の説明も参照してください。

16分音符を拾って、二拍の流れへ戻す

この譜面は6/8拍子。八分音符三つをひとまとまりにして、一小節を大きな二拍で感じます。付点八分音符のあとに来る16分音符は、長い音につられて曖昧になりやすいので、前後を一音ずつ確かめます。

初期テンポは付点四分音符48です。追いにくければ40や36へ下げてフレーズを聴き、音の高さが分かったら48へ戻してみましょう。単音クリックは高さの確認、フレーズ再生は長さと流れの確認に使います。短い音をすべて長く歌うことを完成形にせず、元の音価に戻すところまでを一組にします。

速く声を動かせるかどうかと、音の高さを覚えているかは別のことです。歌いにくいときは聴くだけでも構いません。この画面には、歌声の録音や自動採点はありません。

古い曲にも、いくつかの節回しがある

「グリーンスリーブス」はイングランドの伝承曲です。Chappellの19世紀の解説・掲載譜には、1580年9月の出版業者組合の登録記録が紹介され、古い写本に基づく譜と後の版が並べられています。登録年を作曲年とすることや、今回の資料を初出の楽譜とすることはできません。

同書の古い版に基づく掲載譜では、出だし付近のシに続く音がドですが、今回の底本ではド♯です。現在の譜面にも違いがあり、ピアノ塾の入門・初級譜は冒頭のその音を上げず、Music Labの歌唱譜は半音上げています。音価や同じ音の刻み方にも差があります。聴き覚えと違うところを、すぐに自分の間違いと決めなくてよい曲です。

今回は、Art Studio まほろば「グリーンスリーヴス」の現代メロディー譜を採用しました。半音上げる音と16分音符を残した一つの版として練習します。前奏と周回を省き、弱起から主旋律を一巡。提供者の利用条件に従い出典を示して独自に浄書し、元のPDF・伴奏・歌詞・録音は掲載していません。

迷った二音を、一組だけ持ち帰る

今日はミ→レ♯の半音、次はシ→ド♯の全音。全部を一度に覚え直すより、一組を聴いてから曲へ戻してみましょう。声に合う調や声域へ変えても、二音の間隔は保たれます。

楽譜と音で「グリーンスリーブス」を確かめる